【イナギャラ】偽りメルシーpartⅢ (ページ14)

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第１０２話ページ14

そもそも、私のデータを敷き詰めて作っただァ？
どこで手に入れたって言うんだよ。

あの帝国学園とのエキシビションマッチで、みのりに手渡されたタブレットには…私のデータなんか無かったぞ。

＜フフフフ…。ねェ、本物のワタクシ＞

監督が消え、お互いに無言で向かい合っているなか、沈黙を破って話し始めたのは"ホログラムの私"だった。

『…んだよ、このプログラム(アンタ)は会話までできるってワケ？』
＜そりゃそうだよー。なんだってこの部屋に入ったときに見えたあの大きな塊のやつがあったでしょ？
その中に人工知能…所謂(いわゆる)"AI"が入ってるんだもん＞

＿＿＿え、AIって…一体ブラックルームにどれだけのお金を注ぎ込んだっていうんだ。

『…まぁいいや、アンタの実力はどんなもんか確かめさせてもらうから＿＿』
＜ちょーっとまったー！＞
『はぁっ？！』

突然の待ったがかかったことに驚き、私は一歩だけ後退りする。
なに、"付き合う"って対決するんじゃないワケ？

『なに？他のやつらもレベルアップしていくなかで私は悠長に構えてろって言いたいワケ？
それって自分的にも不快感MAXなんですケド』

＜まぁ、具体的にはそんな感じだよねー。…といっても、"付き合う"って言うのは、"話し相手になってもらう"ことだから＞