【イナギャラ】偽りメルシーpartⅡ (ページ9)

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第５０話ページ9

談話室らしきところにメンバー全員で集まり、とある内容について話し合っていた。

__…もちろん、脱退試験を受けるかどうか、だ。

「監督も何を考えているのかしらねぇ？こんなの、＿＿はいどうぞ、好きに抜けてください、っていってるようなものじゃない」

そんな声にハッとして、キャプテンは１人ずつ抜けるかどうかを確かめる。

初心者の奴等では、瞬木と井吹以外が抜ける気だとか。

思っていたのとは違う返答なのか、キャプテンは神童さんと剣城にも引き留めるように呼び掛けた。

「Aからも何か言ってくれ！」

…え、私？
正直こんなテスト、どうでもいいんですケド。

『別に私だってこんなところに好きでいるワケじゃないんですケド。メンバー変わるんだったら私は何もムーブしないし。
一応これでも雇われてる側だから』

そう吐き捨てるように言い放って、私は談話室を離れた。
２つ分のドアの閉開音が聞こえたが、気に止める気にはならなかった。

「…っ、待って！
A、雇われてるってどういうこと？」
『…そのまんまだけど、キャプテン』

正直、誰が脱退するとかそんなのどうだってよかった。
歩くペースを早めるも、キャプテンは難なく普通に追い付いてくる。

「ねぇ、待ってよ！」
『…。』
「＿＿＿っ待てよ！！」