【イナギャラ】偽りメルシーpartⅡ (ページ7)

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第４８話ページ7

部屋の前で待っているようにマネージャーに言って、私は中に入ってポーチやサッカーボールを置いて、食堂へと足を進めた。

食堂に入れば、剣城に白竜の事を話すと、雷門の3人が食いついてくる。

「何処で会ったんだ？」
「何してたか？」
「…元気にしてたか」

などと、等の本人も今日あった人物と同じ内容を聞いてきた。
これはあれか、類は云々ってやつか。

雷門中の四人と私で話をすることに何故か食べている間に決まっていた。

キャプテンの部屋にはいると、一つのタンスの上に、青いペンでイナズママークが入ったボールが見えた。

「はやく、はやく！教えてよ！！」
『…シャラップ。話してあげるから落ち着いてくれないワケ？』

ボールを奪われた鬱憤晴らしにボールをすれすれで打ち込んだことだけは伏せて、それ以外は話した。

結局解放されたのは、９時を過ぎてからだった。
…いや、無理矢理私が出ていった。

神童さんが気がつけば話題をチェンジしていて。
試合は自分たち四人でプレーしていこう、って。
そう言ったから、私はその場から逃げてしまった。

…大人数でやるなら１人が良い。
邪魔しないで。

崩壊するのは私だけで十分なんですケド。

『ハッ…抱え込む癖は変えられねぇな。
ん...そこにいるのは、森村』

いつもお兄ちゃんに言われる言葉も今は欲しくない。

『＿＿森村、風呂入ろ』
「う、うん」

…なにも、変えないで。