【イナギャラ】偽りメルシーpartⅡ (ページ6)

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第４７話ページ6

「ま、まて！話が飲み込めん！」
『飲み込めなくて結構、取り敢えず消えろ！』

ずっがんずっがん下に打ち込んでいくボールは、幾度も地面を剥き出しにしていく。

もちろん、技は使わないで。

…だけど、これにも飽きてしまった。

『＿＿はぁ…、飽きちゃった』
「___は？」

そう言いながら着地して、座り込んでいた白竜を引き上げた。

『…不動さんに最近あった？』
「…。」

『...へぇ、だんまりを決め込むワケ』

黙り続ける白竜を放置して、穴だらけにした地面をもとに戻してから、ジャージをはいた。

身だしなみを整えて、持ってきた荷物を持ち、河川敷から離れようとして、階段を上がっているときだった。

「お前は」

白竜に呼び止められ、顔だけを左肩越しに振り返った。

「…お前のチームをどう思っているのだ？」
『残念なチーム』

吐き捨てるように言い放って、また前を向いて歩き始めた。

「おかえり、A！」
『…今日は１人なの？』

「うん。ほら、昨日はA嫌そうな顔してたし」
『あっそ』

「一緒にご飯食べない？きっと美味しいよ！」
『オーケー』

「＿あーあ、やっぱり…え？」
『ねェ、置いていくケド』
「待ってよー！」