【イナギャラ】偽りメルシーpartⅡ (ページ42)

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第８３話ページ42

あの後、明日人さんを見つけた二人にはお礼としてス○バを奢って貰ってしまった。
はじめは丁重に断っていたが、逆に申し訳ないくらいに迫ってきた(謎の威圧感を感じた)ため、私が折れることになった。

流石に16時になったので合宿場に戻ることを伝えると、3人は送っていく、と言った。

…断ったところで、あちらも折れる気はないだろう。

そう私は考え、今度は誘いに乗っかることにした。
…迷子にまたもや成りかけている明日人さんを引っ張りながら。

モールを後にし、二人ずつの横に列で歩道を歩く。
さりげなく私は前の列となった。

…あらイヤだ、イケメンじゃない！((←

後ろでは、万作さんが明日人さんを説教している。

「迷子になるのも大概にしろ…。ていうか、お前は今いくつだ？23だぞ、23！！」
「ほ、ほら。"男はいくつになっても少年だ"ってよく言うじゃあだだだだだ！」

『少年どころかもはや小学校低学年くらいなんですケド』
「ほら、Aもこういってる！！」
「いや、呆れられてるだけだろ…」

何だかんだで合宿場に着いたのは17時。

玄関前でお礼を言った後、3人は今日泊まる予定の木枯らし荘へ向かっていった。

門の下を彼らが通っていったのを肩越しに確認して、私は合宿場の玄関へ歩き始めた。