【イナギャラ】偽りメルシーpartⅡ (ページ5)

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第４６話ページ5

『…ソーリー。
剣城、の知り合いで合ってる？』
「あぁ、こちらこそすまなかったな。
イナズマジャパンのジャージを着ていたものだからつい」

白竜による弁解(？)をよくよく聞いてみれば、彼はどうやら普通の人らしい。
…紛らわしいんだけど。

「ところで、お前はどうしてこんなところにいるんだ」
『練習をサボっただけなんですケド』

「軽々しく言うな…」
『私は正直者なワケ。別にこんなのデメリットにもならないから教えたところで悪いものじゃないからさァ？』

リフティングにも飽き始め、もういいや、とでも言うように両手でボールを抱え込む。

『…私には監督の意志が伝わってこないワケ。
あんな初心者を選ばなくたって、アンタ達のような経験者が入っても特にかわりはしないんですケド』
「…それには同意だ。俺にもさっぱりだ」

＿＿＿あーあ、監督への不満なんか漏らすんじゃなかった。
黒い感情がまたじわりじわりと滲み出てくるデショ？

『…アハハ。もし一緒だったら楽しい時間が作れたかもしれないケド、それも無理な話なワケ』
「どういうことだ？」

『アンタはここで』

＿＿＿＿実験台になってヨネ？