【イナギャラ】偽りメルシーpartⅡ (ページ4)

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第４５話ページ4

キャプテンから逃げるように合宿場を出た私は、
今日はイナズマジャパンのジャージを着て、片手にサッカーボールをもって河川敷に来ていた。

もちろん、学生証などを入れたショルダー型ポーチも念のために持ってきた。

ベンチにボールとポーチを置いて、下だけ短パンになって、軽いダッシュをしたりする。

だいたいアップを終えたあと、ジャージの下にポーチを置いた。
リフティング、ドリブルなど、お兄ちゃんがみていたときと同じ内容の練習をこなしていく。

河川敷にくる途中に買っておいたスポーツ飲料を少しだけ飲んで、また同じ量を終える。

今度は、オーバーヘッドをやろうとして、ボールを空高く蹴り上げたその時だった。

「…これがお前の自主練か？」

白い髪を束ねた少年が、ボールを奪った。
しかも、空中でだ。

そのまま着地し、此方を振り向いた。

…どこかで見たことあるような既視感が横切り、１人合点をする。

『どなたですかなんて聞こうと思いましたが、貴方はコスプレが趣味でしょうか』
「お前は何をいっている。俺が解らないのか？この究極の俺を！」

『今すぐにでも通報させていただきましょうか。オレオレ詐欺をなされたいなら先に老人夫婦でも襲ってきてくださいな』
「俺の名前は白竜だ！名前くらい知っておけ、この三流！」

『見知らぬ相手に下道者扱いされたくはございません！！よろしいでしょう、今すぐにでも青年院に送り込んで差し上げます！』
「おいまて、話を聞けェェェェェ！！」