【イナギャラ】偽りメルシーpartⅡ (ページ26)

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第６７話ページ26

神童さんがスライディングするも、そのこぼれ球は相手チームに拾われてしまった。
奪取しようにも相変わらず私のマークが外れることはないため、動くことはできない。

野咲はDFとしては動かず、ただじっとみているだけだった。…もう、負けるとでも思っているのか。

相手がノーマルシュートを打ち込むも、井吹がパンチングしてクリアをするが、激しく右肩をゴールポストにぶつけてしまった。

うまく守りきれたのもつかの間。
すぐにまた敵にボールがわたり、今度は技で入れようとする。

＿＿その瞬間、井吹はボールをしっかりと見据えた後の一言。

「ここで終わらせてたまるか！！」

その言葉は野咲には予想できてなかったのか、ひどく驚いていた。

「"ワイルドダンク"っ！」

敵のシュートを完全に防いでみせた井吹により、チームの雰囲気も良くなっていく。

「(空いてる奴は)…野咲！」

「はいっ！」
『こっちだ！』

井吹のスローインから野咲へボールが渡り、自ら動いたことでフリーになった私へパスが回る。

ここで、私がどこにもいないところへロングパスをした。
相手のキャプテンはそれを鼻で笑ったが、瞬木がボールを拾い、そのまま駆け上がっていく。

…なんと、そのまま彼は新しい必殺技、"パルクールアタック"を出したのだ。

イナズマジャパンに一点加算。
───ビックウェイブスに追い付いたのだ。