【イナギャラ】偽りメルシーpartⅡ (ページ2)

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第４３話ページ2

帰ってくると、マネージャーの１人、"空野葵"が入り口の前で仁王立ちをしていた。

そのとなりには、なぜかキャプテンと野咲さくらが揃ってマネの後ろで立っていた。

「おかえりなさい！」
「「おかえりなさい！」」

マネージャーが口を開いたと思えば、今度は二人が復唱し始める。
…いや、意味わからん。

野咲に関してはこりゃ絶対悪意あるだろ。
めっちゃ笑ってるし。
…キャプテンは真顔だけどさぁ。

「貴方が最後です！」
「「貴方が最後です！」」

『…近所迷惑なんですケド』

「その件に関してはお気に召さないでください！
オバチャンには許可をいただいています！」

だからって叫ぶこたぁねェだろ。
剣城の"デビルバースト"打ち込むぞ、このやろう(主にキャプテン)。

「「その件に関しては『へーへー、そうですか』いただいています！…あれ(あら)？」」

未だに叫び続ける3人の横を通り抜け、部屋に閉じ籠もる。

(明日…どうしよう。)

そう考えながら、ジャージに着替えようと上の服を脱いだ、その時だった。

「A、話は最後まで＿＿＿うわぁぁぁぁぁ！！？」

『おい馬鹿、ノックぐらいしろよ！！！』

なんと、キャプテンがズカズカと部屋に入り込んだのだ。

慌ててTシャツを着て、慌てるキャプテンの口を抑え込む。

…なんだコイツ、アホなの？
ねぇ、ただのサッカー馬鹿？？