問題児84 ページ39
2年1組と2年2組は合同で体育をする。
侑と治は余計な所で競い合ってケンカが始まる。
それを銀島が必死に止める。
今日の体育は50m走。
競い合うにはうってつけの競技で、侑と治はピストルの合図と同時に駆け出した。
グングンと風を切りお互いに睨み合いながらゴールしようとした瞬間、侑の目の前に女子が飛び込んできた。
侑「はぁっ!?」
侑は持ち前の反射神経で女子を避けるもあの治と競っていたのだ、かなりのスピードが出ていて体制を崩した侑はそのまま地面へと転んだ。
侑「ふっざけんなや、このメス豚がぁ!!!」
別に痛いから怒るだとか泣くだとかそういうのは無い。
結果ゴール出来ず治に負けたということが無性に侑をイラつかせた。
そんな侑の肩に手を置く治。
治「とりあえずその手足なんとかしぃや。
勝ち負けの前に怪我どうにかしろや。
そんなんやったらバレー出来へんぞ」
侑「…ちっ、バレー出来んくなったら一生恨んだるわ」
侑は女子を睨みつけると立ち上がってスタスタと歩いて行った。
侑を怒らせた女子はビクビクしている。
それもそうだ、ただ侑が好きなだけで友達にどさくさに紛れて抱きついちゃえと背中を押されてレーンに飛び込んだだけなのだから。
治はそれを分かっているからこそ早く侑を保健室に行かせたのだった。
侑はドシドシと音が出そうなほどイライラしながら廊下を歩く。
侑「なんっやねん、ほんまに!!
どいつもこいつもメス豚しかおらへんのか!!?」
毎日丁寧に手入れをしている手は砂だらけで血が滲んでいる。
膝は血だらけで側面も擦れている。
侑「くっそ、痛いんや…このっ…」
保健室へ向かう廊下の階段にふと目を向ければ侑にとっては会いたくない人物がいて。
侑(こいつもなんでここにおんねんっ)
心の中で悪態をついて顔を逸らして歩くスピードを早めた。
けれど後ろでなるドサリという音に振り返った。
そこにはAが地面に倒れていた。
侑「…は?」
侑の口から思わず間抜けな声が出る。
数秒してからハッとして急いで倒れているAへと近寄った。
侑「おい、なんしとんねん。
城内、ここ寝るとこちゃうぞ」
声をかけ、腕に触れればあまりの熱さに1度手を離す。
侑「あっつ…!
これ…やばいんちゃう?」
そう感じ侑はAを抱き抱え目的の場所へと連れていった。
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7℃(プロフ) - みんみんさん» いつもみんみんさんがコメントしてくれるのでまだ見てくれる方がいるんだと実感し頑張れます、ありがとうございます!そんなに沢山見てくださってるのならもっと更新頑張ります!!ありがとうございます!!好きです! (2020年12月27日 18時) (レス) id: edd2872306 (このIDを非表示/違反報告)
みんみん - もう、この作品好きすぎて!!ほんとに!更新されて気になってバッて読んで、2回目にじっくり読むことが習慣になってます!これからも更新頑張って!!7℃様、だっっっいすきです! (2020年12月27日 10時) (レス) id: 6f58e756c0 (このIDを非表示/違反報告)
7℃(プロフ) - にゃーさん» こんにちわ!更新してます!特に土曜日は更新する暇あるので!! (2020年12月13日 14時) (レス) id: edd2872306 (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - こんにちは!更新されてるぅぅ!やっぱり侑素直やないなぁ。 (2020年12月13日 13時) (レス) id: bb97bc99e2 (このIDを非表示/違反報告)
7℃(プロフ) - みんみんさん» やっと少し余裕が出来たのでたくさん書きます!疲れすぎて倒れないように気をつけてくださいねえええ! (2020年12月11日 13時) (レス) id: edd2872306 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:7℃ | 作成日時:2020年10月17日 19時