藤原千方を上回る力の持ち主

弐 ページ3

モモSide

モモ じゃあ朝子ちゃん、第一志望に、、、！

朝子 うんっ、受かったわ！これにて受験終了っ！


モモ すごいっ！すごいよ朝子ちゃん！おめでとう‼

みずき あああ〜、よかったぁ〜 みずきのカンドーで泣いちゃうよぉ

リオ 朝子、正月もずう〜っと勉強合宿だったもんね。よくやった！

匠 宇田川、冬休み明けから、ずっと目の下にクマつくってたもんな。結果が出てよかった。

陽太 オレ、きのう朝ちゃんから電話もらってさ。同じ中学に行けないのはしょうがねぇけど、夢の第一歩だもんな。なんか、めっちゃ嬉しかった。

下駄箱の扉を閉めた後、陽太くんと朝子ちゃんは、自然に手を繋ぐ。

陽太 朝ちゃん。今度さ、お祝いにどっか行こうな。

朝子 う、うん、、、！楽しみ。久しぶりに心置きなく遊べるわね。


モモ リオも、もう中学決まってるんだよね？

リオ そうそう。手続きとっくに終わってるよ地元のチトセ中。４月からはアタシも本格的に芸能活動スタートだしね。楽しみ〜っ！

モモ そっか。リオ、私応援してるね。ライブのときは、絶対に行くからっ！

リオ ありがと。アタシも、モモと矢神のこと応援してるからね。

朝子 モモちゃんたちも、順調みたいね？

モモ や、そ、それはっ、ほら、ホリュー中だから、順調どころかストップしてるんだよっ。

朝子 ああ、、、、そうよねぇ。やっとこさ思いが通じたのに、もったいないわ。早くちゃんとお付き合いできればいいのにねぇ。


ガッシャーーーン！


校舎の裏庭。
ふっとばされた窓ガラスが枠ごと地面に叩きつけられた。
それをグシャリと踏みつけたのは、真っ赤な色の、３０センチはありそうな大足。
その足をたどって目を上げれば＿＿＿＿＿＿ゴツゴツした金棒を持つ、虎のパンツの大男！
おとぎ話に出てくるまんまの、１本角の赤鬼だ！
私達は急ブレーキで立ち止まった。


モモ やっぱりマガツ鬼だ、、、！

匠 ああ。ちょうどひと気もない。ここでカタをつけるぞ。

モモ ミコトバヅカイの名において、桃花寿ぐ、コトバノチカラ！

私が白札に書いたのは、『金棒に矢をたして、鉄棒』

すると鬼は、、、、『金棒を鉄砲』⁉

モモ ミコトバヅカイの名において、桃花寿ぐ、コトバノチカラ！

匠 なんだ？

モモ あっ、近づいたら危ないよっ。

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