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「な、何か優れた知識でもお持ちで…」
『俺があるの花と自然の知識だけやし、戦場では役立たんよ。グルさ…総統に何故か気に入られて連れてこられて、幹部になることになってるって感じ』
彼女の手を引いて、ベッドから立たせる
先程の様なふらつきはなく、マシになったっぽい
『もう痛くない？』
「はい…ありがとうございます」
『別にこれくらいどうってこと…逆に俺に出来ることこれくらいしか無いから』
「そんなこと…総統様が、貴方を気に入られる理由が分かる気がします」
彼女は俺と目線を合わせてそう言う
流れが急過ぎて俺は乗ってけんのやけど
『あ…そう言えば、名前なんて言うん？』
「セシリアです」
『セシリア…薔薇の名前みたいやな』
「薔薇？」
『うん。セントセシリアっていう淡いピンクの薔薇。フランスのマリーアントワネット王妃が気に入ってた花や』
「…すごく物知りなんですね」
『花のことだけやよ。それ以外の知識はまるでゼロって感じ』
…セントセシリアと言えば、俺造花持ってたかもしれん
セシリアにここ居ってな、と釘をさして俺はスーツケースから造花の束を取り出す
流石に生花は持ってこられへんからな
その中からセントセシリアを抜き出して、長い茎をハサミで切る
そしてセシリアの方へ向き直して、彼女にそれを渡した
『折角やし、これあげるわ。きっとセシリアによう似合う』
セ「…！あ、ありがとうございます」
少し顔を赤くして胸元のポケットに花を挿した
うん、やっぱりよう似合う
『…なあ、セシリア』
セ「はい、何でしょう」
『セシリアさえ良ければ、俺の専属になってくれへん？』
セ「………はい？」
『あ、もしかして専属メイドとか執事とかそういう制度無いん？それやったらごめんやけど…』
セ「いいえ、あります。あるんですが…A様の専属なんて私には…」
『俺はセシリアがええな。親近感湧くし、あと、新入り同士仲良くしよ？』
な？と俺が首を傾げると、彼女は了承のポーズをとる
専属のメイドになってくれるようセシリアに頼んだんは別に疚しいこととかやないからな！
新人とはいえ俺より城のこと詳しいやろうし、こうやって名前が花の名前に似てるってのも運命やと思ったから
…なんか俺変 態みたいやな
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りす(プロフ) - 好きです〜！彼女に花より愛されてないって言われちゃう夢主君…ｗ。ずっと応援しています！頑張ってください〜！ (9月9日 12時) (
レス) @page48 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
choco&minto - ｽｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ………ただただ尊い。作者様天才、神様、仏様。 (2022年4月30日 23時) (レス) @page48 id: d8e12cdfc5 (このIDを非表示/違反報告)
ミイナ(プロフ) - 童 貞って書いてエミさんって読むのね。(学習した。。)面白かったです。(良すぎて語彙力のない私には書けないっす。。。。 (2020年4月25日 10時) (レス) id: 50346d323c (このIDを非表示/違反報告)
一条(プロフ) - 名無しさん» コメントありがとうございます！ガチガチ過ぎず緩過ぎずを目指して精進しますね！皆様にも幸がありますように…… (2020年4月12日 22時) (レス) id: cc90688ec9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - …1ついいですか？(勝手に言うけど)作者さん神過ぎでは？あ、長文&連続ごめんなさい！作者さんに幸あれーっ…なんて願います…w (2020年3月29日 3時) (レス) id: 0b974c36ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一条
| 作成日時：2020年1月7日 16時
