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隆二side ページ48

『お願い…りゅぅじぃっ、』






Aは俺の腕の中から俺を見上げた…






『もぉ、愛してる人を失いなくないっ、
私を…1人にしないでっ、』








洋佑くんが亡くなった時のAと被り、


俺は強く、強く抱きしめ直した…








隆「1人にしない!!」




『っ……ふぇっ…っ』




隆「逢いに行かねぇ!!」




臣「隆二…」




隆「絶対に逢わねぇから!
俺はAだけを愛してる!
だから、俺を信じて?」




『っ、』









Aは返事をしてくれず、


ただ、ただ…俺の胸の中で泣き続けてる…




俺はAを抱きしめたまま、


スマホを取り出した…









隆「A、黙って聞いてて?」








と俺はAが逃げないように片手で抱きしめ直し、

元カノにスピーカーで電話を掛けた…





臣と由奈ちゃんもスゲー心配そう顔で、


俺とAを見つめてた…









《もしもし?隆ちゃん?》








元カノの声にAの身体が強ばった…








隆「あぁ」




《どうかした?こんな時間に?》




隆「悪ぃけど、
やっぱ逢うのは無理だわ」




《え…っ、》




隆「嫁を不安にさせてまで、行けねぇ」




《っ、じゃあっ、私はどうしたらいいのっ、》








電話の向こうで泣いてるんだって分かる…



けど、



今の俺はAが泣いてる方がツラいんだ…








隆「俺じゃなくても居るだろ?」




《っ、……居ないわよっ、》




『っ、』




《隆ちゃん以外、頼れる人が居ないのっ、》




隆「………言っとくけど、
昔みたいに優しくは出来ねぇよ?」




《え…っ》




隆「俺には愛してるじゃ足んねぇぐらい愛してる嫁と娘が居るから!」









Aは俺の背中に腕を回し、


ぎゅっと抱きついた…






そんなAの後頭部を優しく撫で続けた…


Aを安心させるように…









《っ……いいなぁーっ、》




隆「え?」




《隆ちゃんに愛されてる奥さんがっ、
すっごく羨まし…っ、》




隆「瑠梨…」




《逢ってくれなくていいっ…っ、
けどっ、このまま聞いてくれる?》




隆「あぁ」




《……あの時っ、隆ちゃんと意地でも別れなきゃよかった…って、ずっと後悔してたのっ、私…っ、》





隆臣「「『っ、』」」








部屋の空気が変わり、

Aは俺の背中に回した手で俺の服をぎゅっと握った…

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Ri(プロフ) - kotaさん» 楽しみにお待ち下さい(*^▽^*) (2019年5月21日 9時) (レス) id: 7d8fcc308a (このIDを非表示/違反報告)
kota(プロフ) - ライブ後も気を抜かないでくださいよー臣くんと由奈ちゃんもお願いしますよ。ライブ後のイチャイチャ待ってます。 (2019年5月21日 0時) (レス) id: 1738584988 (このIDを非表示/違反報告)
Ri(プロフ) - kotaさん» このまま、何も無く収まって欲しいですね(/ω\) (2019年5月20日 23時) (レス) id: 7d8fcc308a (このIDを非表示/違反報告)
Ri(プロフ) - ユキさん» やっと隆二の姿が見れて、声も聞けましたね!(//∇//) (2019年5月20日 23時) (レス) id: 7d8fcc308a (このIDを非表示/違反報告)
kota(プロフ) - あららー元カノこりゃ絶対下心ありあり。隆二ここは突っぱねてね。DV夫から逃げたいなら弁護士でしょう。 (2019年5月20日 22時) (レス) id: 1738584988 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ri | 作成日時:2019年4月19日 1時

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