その愛を俺に…5

隆二side ページ40

Aが俺に気を使ってる事に､


ショックと情けなさがあり､


Aに何回も我慢しないで欲しいって言って来たのに､


と思うのとでイライラしてると､


Aは素直に自分の気持ちをさらけ出すのは怖いと言った…




俺は素直に疑問に思い､聞けば…







『完璧に想い出に変わった訳じゃないからっ!!』







とAは苦しそうな顔で言った…





俺はすぐに洋佑くんの事だと分かり､


何も言えなくなった…








『洋佑が私を助けた日っ､
喧嘩の理由は…っ､
お互いの嫉妬だったって知ってるでしょ？』




隆「詳しくは聞いてねぇよ！汗」




『っ､』




隆「ちゃんと教えてくれよ!!
お前がまだ何に怯えてんのか！汗」








じゃねぇと…


このままだったら､


俺らはいつかダメになってしまう気がする…








『あの日…っ､』




隆「ん？」




『最初…洋佑が冗談っぽく…私に言ってきたの』




隆「なんて？」




『っ､「俺が合宿中…浮気すんなよ！」とか､
「男と関わんの禁止な！」とか､
隆二と同じで「ほんと心配だわぁー汗」ってさ』





隆「っ､」




『で､洋佑が笑いながら言ってたから､
私も笑いながら…『浮気なんかしないよ！』とか､
『心配し過ぎ！』って返してたの…』




隆「うん」




『なら､急に機嫌悪くなって怒りだして､
「嫉妬しないお前には分かんねぇ!!」って言われたの…』




隆「それで喧嘩になったのか？」




『うん､
周りから見れば､ほんと些細な事だろうけど､
私にとっては､その言葉がすっごくムカついたし､傷付いた…』




隆「……」




『私だって嫉妬するし､
私だけの洋佑じゃなくなったらやだなって､
ほんとは思ってたのに…､
洋佑は自分の感情…自分の事ばっかで…､
ちゃんと…私を見てくれてなかったんだって､』





隆「っ､」







Aの言葉は､


今の俺に言われてるようで胸が痛くなった…








『それで､私も正直に自分の気持ちを言った…､
なら､洋佑は合宿へ行かないとか…､
隆二と同じような事を私に言った…』





隆「え？」




『「お前のその優しさに俺は惚れたし､
助けられて､支えてもらってきた…」』




隆「っ､」




『「けど…俺はほんとは…､
お前に頼られたいし､甘えられたい！
お前のわがままを聞いてやりたいって思ってんのに､お前が素直に言わねぇから何にも出来ねぇんだよ!!」ってさ』







ほんと､今の俺の感情…そのままだった､

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