その愛を俺に…5

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危機感…って…


分かんないよ…







隆「ほんと､マジで心配だわ…お前､」







と隆二は私を強く抱きしめた…







『……』




隆「お前は男の怖さを知らねぇ…」




『っ､そんな事…言われても…っ､』




隆「はぁー､」








隆二はまた大きな溜め息をつき､


私から身体を離し､私の頬に手を添えて､


すごく困った顔した…








隆「んまぁ…､
その性格が良い所でもあんだけどなぁー､」




『え？』




隆「俺もその天真爛漫で､優しくて…
誰にも隔てなく笑顔で接する事が出来る性格に､
惚れた1人だからさぁ…汗」





『隆二…汗』





隆「まだ何か言いたそうだな」





『っ､』








臣くんでもそうだけど…


隆二は特に隠せない…汗








隆「言いたい事あんなら言えよ！」








ここで『何にもない』って言っても､


「隠し事すんな！」って言われるのがオチだし…汗









『っ､隆二…だって……一緒じゃんかっ､』




隆「はぁ？汗」




『隆二も…誰に対しても優しいじゃん！』




隆「俺はそんな『そうなの!!』っ､」




『自分はそんなつもりなくたって､
周りから見れば､隆二は誰に対しても優しく見えてる!!』




隆「っ､」





『私だってっ､いっぱいあるよ!!
隆二に言いたい事っ､』





隆「A…」








ヤバい…っ､


せっかく涙が止まってたのに…っ､


また目の前に居る隆二の顔がボヤけてきた…っ､









『でもっ､仕事が仕事だし…っ､
私は…っ､隆二の傍に居れるだけでっ､
贅沢な事なんだって…っ､
これ以上…
隆二にわがまま言ったり､
隆二に何かを求めるなんてっ､
罰当たりだってっ､思っちゃう…っ､』





隆「………なんだよそれ」









隆二が私の頬を撫でる手が止まり､


隆二は眉間にシワを寄せ､私を見つめてきた…









『私だってっ､嫉妬もするしっ!!
隆二が思ってるよりっ､独占欲だってあるもん!!』





隆「……」




『だけどっ､自分の気持ちを由奈みたいに､
素直にさらけ出すのはっ､怖いのっ!!』









洋佑との事があるから…っ､









隆「……なんで？」




『完璧に想い出に変わった訳じゃないからっ!!』




隆「っ､」








私の言った意味が分かったみたいで､


隆二は目を見開いた…








『洋佑が私を助けた日っ､
喧嘩の理由は…っ､
お互いの嫉妬だったって知ってるでしょ？』









隆二は顔を悲しそうに顰めた…

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