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※少し暴力表現?あり 苦手な人は注意!
結果からいうと、この人は悪い人だった。
俗に言う情報屋というやつで、私は家事を務めていた。
この人は普段とても優しくて、温かい。
名前は悠治さんと言うらしい。
偽名だろうけども。
悠「エラちゃん、はいあーん!」
『はい、あーん』
そんな風に、実の親子のような関係が成り立っていた。
ある日彼は、仕事がうまくいかなかったらしく、珍しく悪酔いして帰ってきた。
『ねえ、悠治さん大丈夫?』
悠「うるせぇ!俺に触るな!」
バシッと音とともに、頰にヒリヒリとした感覚。
久しぶり痛みを感じ、それと同時に悲しくなった。
その日を境に彼は仕事がうまくいかないと悪酔いし、少し私を殴る。
そんな日が続くと、私だって嫌になってくる。
でも、私には居場所がここしかない。
前みたいに笑い合うこともできないけど、ここが私の家だから。
(なんか転生してからいいこと全然ないんだけど、どーゆーこと?本当ただの地獄なんですけど?)
そんなストレスが募っていたある日、私がお風呂から出て髪も乾かし終わりリビングに行こうとした時、パシュッという音が聞こえた。
疑問に思い音の出たリビングに向かうと、そこには人が2人いた。
1人は、言わずもがな悠治さん。
もう1人は
全身これでもかと真っ黒の衣装に身を包んだ、
美しい銀髪の男性だった。
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作者名:池鎌 | 作成日時:2020年5月31日 10時