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そう言って事情聴取に向かおうとすると、患部をガシッと掴まれた。
『ぅっ!』
後ろを振り向くと珍しく怒ったような顔をしたベルモットがいた。
べ「やっぱりこんな大怪我してるじゃないですか!隠さないでちゃんと治療してくださいね!」
『あ……はい…すみませんでした…。』
ジョ「それにしても凄いデスネ、あなた。本当にカッコよかったです。」
『いえいえ、もう無我夢中でしたよ。』
ジョ「感心シマシタ。あなた、トカレフを使えるんですね!」
『通訳の仕事をしてまして、仕事柄、世界中を飛び回るので基本的な護身術などは修得しているんです。』
ジョ「なるほど、でもあんなにビューテフルな着地、私もできるようにナリタイです!」
『体操の経験と、身体の柔軟性があれば、きっと誰にでもできるようになるわよ。
さぁ、事情聴取に行きましょうか!』
べ「先に治療ですってば!」
『あ、あぁ、そうでした…^ ^』
(ベルモットったら本当に過保護なんだから…。)
一方赤井さんは無線を使ってFBIの人達と連絡を取っていた。
(ベルモット編が本格的に動き出したって感じかなー。楽しみだなぁ!)
ある日、阿笠博士から電話がかかってきた。
『サーカスの付き添い?』
阿「あぁ、申し訳ないんじゃが風邪を引いてしまってのう。チケットはあるからできれば、でいいんじゃが。」
『明後日ですよね?予定もないですし、行かせて頂きますね。』
阿「ありがとう凛花くん。車はわしのを使ってくれ。」
コ「阿笠博士、どうだった?」
阿「付き添いに来てくれるそうじゃよ。」
コ「そうか…。灰原、お前はどう思う?お前を助けた時のあの動き、素人にはできないぜ。」
哀「よくわからないわ、不思議なのよ。組織の人間の匂いを感じたのに、あの時はまるでお姉ちゃんみたいに優しかった。」
コ「とりあえず今はまだグレーのままだな…。」
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作者名:池鎌 | 作成日時:2020年5月31日 10時