story:39 ピスコ ページ40
暗闇の中で、ガラスと金属がぶつかり合う大きな音がして、灯りがつけられると、そこにはシャンデリアに押し潰された呑口議員がいた。
警察が遺体やシャンデリアを調べていると、誰かがドアを開きマスコミがシャッターを切る。
ドアの側には少年と少女がいて、少女はどこからどう見てもシェリーであることは組織の人間ならわかるはず。
(これは…バレたな……。)
ピスコを見ると哀ちゃんを凝視していて、あの目は確信している目だった。
時間が経つと周りの人達が足止めを食らっていることにイライラし始め、終いにはドアを押し開け外に出た。
その時、ピスコは人混みに紛れ哀ちゃんを攫っていった。
私はそれを確認してすぐ、トイレへ向かいスティンガーの変装をしてジンと合流する。
ジ「スティンガー 、ピスコは今何をしている。」
『拳銃を撃つ時に使ったハンカチから7人の容疑者の1人として足止めされているよ。』
ウ「じゃあ今パソコンを使っているのは…。」
ジ「ああ、裏切り者のシェリーで間違いない。行くぞ。」
3人で酒蔵に行くと、そこには開かれたパソコンと溢れた白乾児があるだけで、人の気配はなかった。
ウ「いませんぜ、人っこ1人。」
『全くピスコはどれだけ人を待たせるんだよー。』
そう言いながらジンについていくと、煙突に人の気配を感じた。
私とジンは目配せをしてニヤリとしたながら知らんぷり。
ウ「とにかく早くずらかったほうがよさそうですぜ。」
ジ「フッ。そうだな。」
私はジンたちと屋上に行きながらこの事件について調べていると、ある写真を見つけた。
『ジン……ピスコやらかしちゃったよ。』
そう言って明日の朝刊の芸能面の写真を見せる。
そこには有名人2人のキス写真の後ろで、銃を構えたピスコが写っていた。
それを聞き、ジンはボスに連絡を入れピスコの処分が決定する。
屋上に着くと、そこには身体が元に戻ったシェリーがいた。
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作者名:池鎌 | 作成日時:2020年5月31日 10時