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新一くんの体が小さくなってからしばらくすると、「名探偵眠りの小五郎」があっという間に有名になった。
私は今のうちから新一くんに関わり、早いうちから頼られるようにしようと考えた。
そこで、ひとまず誰もいないであろう工藤邸に行った。
やはり留守のようなので、隣の阿笠博士の家へ行く。
彼とは工藤家と交流している時に話したことがあるので、私を覚えている可能性も考えられる。
ピーンポーン
?「はーい。」
家主が家から出てきて、私を見て少し驚く。
『あの、以前お世話になりました。菅原凛花です。隣の新一くんに会いにきたんですけど、出かけていますかね?』
阿「おお!本当に久しぶりだね凛花くん!あー、新一か!新一くんなら、今は事件が立て込んでいて家には帰ってきていないようだよ。」
『そうなんですね、それは残念…。後、よければこれお土産なんですけど。』
阿「ありがとう凛花くん!」
『いえいえ、では私は蘭ちゃんのところに行ってきますね。しばらく日本に住むので機会があれば。』
一通り挨拶を済ませ、蘭ちゃんと新一くんの元へ向かう。
『こんにちは。毛利蘭さん、いらっしゃいますか?』
小「ぁん?…あっ!はい!これは美しいお嬢さん、蘭ですね!すぐにこの名探偵毛利小五郎が連れてきます!
おい、らーん!おりてこーい!」
蘭「あ、凛花さん!お久しぶりです!」
『久しぶりね、蘭ちゃん。少し見ないうちにまた可愛くなって、新一くんには勿体無いくらい!』
蘭「そんなことっないですよ!」
『あぁあと、阿笠博士に聞いたんだけれど、新一くん最近忙しくの?』
蘭「そうなんです…学校にも来てなくて。」
『そう。心配ね、でも気長に待つしかないのかもね、こういう時って。』
蘭「そうですね!」
?「ただいまー!」
昔よく聞いた、懐かしくて可愛らしい主人公の声が、聞こえてきた。
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作者名:池鎌 | 作成日時:2020年5月31日 10時