story:18 スコッチ ページ19
一向に起きないスコッチを見ていたが、暇すぎてジンに電話をかけることにした。
『ハーイ、ジン!』
ジ「スティンガーか。そういえば鼠の死に様は見れたか?」
『うん、バッチリだよ!ライがスコッチの心臓を一発。鼓動も止まってた!』
ジ「フンッそうか。お前またドイツに行くんだろ?今日飲むか?」
『あー、そうしたいのは山々なんだけど、もう寝る準備しちゃったしいいや。』
ジ「そうか、じゃあガキはさっさと寝ろよ。」
プチッ
(ガ、ガキィ?もう20歳なんですが!?)
心の中で文句を言ってスコッチの様子を見ようとした時。
ドサッ
スコッチが私をベッドに押さえつけ、馬乗りになった。
ス「お前は何者だ!この状況を説明しろ!」
『おはようスコッチ。僕だよ僕。スティンガー。今から説明するから、どいてくれない?』
ス「………………女だったのか…。わかった。」
私はスコッチの偽装トリックについて話したのち、自分の過去や戸籍など全て話した。
1つだけ、前世のことは言わずに、予知夢を観ることがあると話した。
ス「そうだったのか。スティンガー、助けてくれてありがとう。俺の名前は諸伏景光だ。改めてよろしくな。」
『私の本名はエラ。よろしくね。』
翌日、私たちは飛行機でドイツに飛んだ。
数年前から作っておいたドイツの諜報機関BNDのツテを使い、諸伏景光に組織壊滅まで承認保護プログラムを適用した。
名前は緑川唯。
こうして、スコッチこと諸伏景光の新しい人生が始まった。
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作者名:池鎌 | 作成日時:2020年5月31日 10時