【鬼滅の刃】死を恐れるならば生を選べ(炭治郎) 弐

49話 ページ16

禰豆子ちゃんは箱から出ると

和巳さんと少女の頭に手を置く。

そしてそのまま後ろを振り向き、鬼の方を見る


炭｢禰豆子……｣



『人間は皆、お前の家族だ

人間を守れ

鬼は敵だ

人を傷つける鬼を許すな』





禰豆子ちゃんは一人の鬼に向かって蹴りを入れる


炭｢禰豆子！！深追いするな！こっちへ戻れ！！｣

禰｢！｣

禰豆子ちゃんは炭治郎に言われた通り、こちらへ戻ってくる

潜った鬼の攻撃も人も簡単に飛んで交わす


炭治郎は目の前まで来た禰豆子ちゃんを見ると

何か考える


するとそのまま炭治郎の下に出来た沼の中に炭治郎は引きずり込まれる


禰豆子ちゃんが手を伸ばすと

炭治郎は意を決した顔になる


炭｢禰豆子！！俺は下に行く！三人を守ってくれ！｣


ピタッ

禰豆子ちゃんはその言葉を聞き、止まる

炭治郎は完全に下へと引きずり込まれた

ーーーーーーーーーーーー


ドウッ

禰豆子ちゃんは陸にいる鬼に拳をいれる

鬼も結構来ているようだ




絢｢……つ！禰豆子！！｣


ガギッ


和｢あ……！｣


ドサッ

私は禰豆子ちゃんを抱えて倒れる


さっき私は禰豆子ちゃんを庇ったので、右頬に傷が出来る

禰豆子ちゃんも少し傷ができてしまう

絢｢禰豆子！！大丈夫！？｣

禰｢うーっ！｣

禰豆子ちゃんは大丈夫と言っているよう。

ハッとし、また前を見ると鬼の手がそこまで来ていた


絢｢(避けられない……！)禰豆子……！｣


ぎゅっと禰豆子ちゃんを抱きしめ、庇うようにする


ザンッ


すると何かを斬るような音が聞こえる


目を開けるとそこには鬼の腕を切り落とした炭治郎がいた


炭｢妹と友に触るな……！！｣


絢｢炭治郎……！！｣




鬼はそのまま倒れる


炭治郎……もしかして殺ったの……？


きっとそうに違いない


炭｢お前達は腐った油のような匂いがする

酷い悪臭だ


一体どれだけの人を殺した！！｣

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