INFINITE∞僕の初恋 ６章

ありがとう ページ49

WH「もうAがなかなか連絡してこないから皆来ちゃったよ」



DW「あれ？Aさん、何か顔色悪い気がするけど大丈夫？」



SK「お？んー…そうか？気のせいじゃない？」



SJ「こういう時他に誰か運転できたらいいのにー！」



SK「あードンウが免許持ってんだから今度、国際免許取ってきたら？」



DW「えぇえ〜。右ハンドル恐いよー」




「意外に大丈夫ですよ。少し乗ったら慣れますから」



L「Aが運転してもらう気満々」



「あはっバレましたか？さぁ皆さん疲れてると思うので帰ってゆっくりしましょう」




7人「はーい」




毅然と普段通りに

でも頭の中ではこの先の角を反対に曲がって
遠回りしてしまおうか
そうすれば、こうやって少しでもみんなと話せるかな


はぁ今日の私ってマネージャー失格だ

みんな疲れてるのに
こんな事ばかり考えてるなんて…




30分後
彼らの宿舎があるマンションの正面玄関前に車を停車させ
運転席から降りると
まず、後部座席のスライドドアを開けてから
後に回りバックドアを開けた


開いたドアから7人が次々と降りてきて
私のいるバックドア前に集まってくる

一人一人に順番で荷物を渡していく


「あ、ドンウさん。すみませんが鍵お願いできますか？車停めてくるので」



WH「オッケ〜。いいよ♪」



ふわっとした笑顔を向けてくるドンウさんに宿舎の鍵を渡して
皆の荷物を渡し終えた後
バックドアを閉めると運転席へと戻った


何の疑いも無く
車から離れていく7人の後姿を窓越しに見つめる



「――…ありがと」



伝わらないと分かっていても
声に出して言いたかった



"さよなら"じゃなく"ありがとう"と

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