INFINITE∞僕の初恋 ６章

後悔 ページ48

会場に戻った私は
彼らのマネージャーになってから初めて
観客席から彼らの姿を見た


あれだけ日本語の上達が悪かった彼らも
通訳を入れないでもMCが出来るようになった

歌だって出会った頃よりも数段上手くなった
最後の最後で彼らの成長が垣間見ることが出来て
本当に良かった


SJ「Aさんッ！どこいってたの？！全然戻ってこないから心配してたんだよ?!」



「ごめんなさい。でもちゃんと皆さんのこと見てましたよ」



SJ「え？そうなの？」



SY「ソンジョン気づいてなかったの？Aさん客席に居たよ」



SJ「え？うそっ！どこに?!」



「…はい…(苦笑)」



SY「2階席だったし俺側だったから気づかなかったんだろ」



SJ「言ってくれればいいのにー!!もうッ!!」



「皆さん本当にかっこよかったですよ。それじゃぁ私は荷物を運び入れるので休憩していてください」



HY「あ、俺も運ぶの手伝うよ」



「ウヒョンさんありがとうございます。でも今日は台車があるので大丈夫です！ゆっくりしててください」



楽屋にあった彼らの荷物を両手いっぱいに持って用意していた台車に載せると外に停めてあるバンに運び入れる


荷台に載せた彼らの荷物の奥にはシートに覆われた私の荷物がある



刻々と終わりが近づいていく…
このままここ(駐車場)に居れば、もう少し一緒に居れるだろうか


ここから宿舎に彼らを送り届けたら
私の役目は終わってしまう


納得したはずだったのに
今になって、別れてしまう事が惜しいなんて…



バックドアの前から動けないでいると
会場内から複数の足音が近づいてきた

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