INFINITE∞僕の初恋 ６章

大丈夫 ページ37

ソンジョンさんは
ただそっと…
泣きじゃくる私を抱きしめてくれていた

私の中で
年の差とか
立場とか

そんなもの大したことない事なんじゃないかって

自分の気持ち次第で
そんなもの…
どうにでもなれるって



でも…


今更それって都合よくない？

散々ソンジョンさんの気持ちに気付いておきながら


避けてたのに…



ソンジョンさんにとったら
高橋さんにフラれたから自分のことを来たんだって思うかもしれない

自分勝手な女…だよね



バカだな…私



高橋さんの事、さっさと諦めて彼の事
ちゃんと見てたら…
こんな風にならなかったのに
私に今
こうやって抱きしめられる資格…ないよね




「――ｸﾞｽｯ…ソンジョンさん、もう…大丈夫です」



軽く服を引っ張ると
少しだけ身体を離してくれたけど
腕はまだ
私の背中に当たっていた



SJ「本当に大丈…夫？」



眉を下げて心配そうな表情をして見下ろしてくるソンジョンさんに
胸が痛くなるけど
それを隠すように笑顔を作り
「大丈夫」だと答えた




それから二人で宿舎に戻ると
なぜかみんな各自の部屋に入っていて
リビングには誰もいなく
静かなリビングに私達はどこかぎこちなくて

私は一度自分の荷物が置いてある部屋に戻ってから
カバンを手にすると
ソンジョンさんに明日の予定を伝え

母の待つ家に戻った




“明日からは
アーティストとそれを支える者として
分別をつけて仕事しよう…。”

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