INFINITE∞僕の初恋 ６章

苛立ち ページ33

「ソンジョンさんっ！ソンジョンさん!!」


いくら探しても見つからなくて
ソンギュさんに連絡を入れて宿舎に戻ってないか訊くけど
やっぱりまだ戻ってなくて

誘拐？事故？何か事件に巻き込まれてたら？

私はよくないことばかり頭に浮かんでいって
頭の中がショート寸前まできていた


その時
僅かに聴こえてきた音楽に耳を傾けた


それはいつも聞き馴れてる声…


『―――ﾉﾙﾙ ﾁｬﾊﾞﾄﾞｩﾙ ｽ ﾊﾟｯｹ ｵﾌﾟｿ ｵｯﾁｮｼﾞｬｺﾞ〜…』


これ…

もしかして…っ


聴こえてくるメロディーにつられて
足を走らせる

角を曲がると見えてきたのは
10人ほど人が集まっている

そこの中心にいたのは

やっぱり…

ソンジョンさん

楽しそうに笑いながら曲に合わせて踊ってみせていた

たぶん、周りにいる人は通りすがりの人や
偶然出会ったファン…


「――……っ」


自分勝手だって分かってる
でも…っ

すごく心配だった

それなのに、楽しげに踊ってみせてるソンジョンさんの姿を見たら…

苛立ちが
抑え切れない


《ちょっと何？もう…》
《なにこの人っ》


集まった傍観者の間を強引に抜けていく


SJ「!?え…っ」

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