INFINITE∞僕の初恋 ６章

気付かなきゃ駄目　SKside ページ31

ヌナは何を迷ってるんだ？
他人の気持ちには勘が働くのに
自分の気持ちには気付かないわけ？


さっきまで
確かに辛かったんだと思うし
泣いてたけど…

今、ヌナがどんな顔してるか見せてやりたい


さっきよりも死にそうな顔してんの


でもヌナの気持ちはヌナ自身が気付かないとダメだからな


とりあえずソンジョンに電話してみるか
苦笑を浮かべながら携帯を取り出すとソンジョンに電話をかけた


だが一向に出ない
あろう事か留守電に切り替わる。


ｯﾁ

俺の電話に出ないとかいい度胸じゃねーか


SK「――出ない」


「えっ?!」


SK「とりあえず外見てくるから、Aさんは待…っあ、ちょっと待ってソンジョンから掛かってきた」


まだ手の中にあった携帯の通話ボタンを押した


SJ『もしもしヒョ…っ』
SK『ヤー!お前今どこにいんだよ』


SJ『……分かんない』


SK『はぁあ!?何が分かんないだよ!』


SJ『だから本当に分かんないんだってば!!夢中で走ってたから気付いたら見たことないとこまで来ちゃってたんだ！』


SK『―――お前…ほんとにバカだろ』


SJ『…っ悪かったですねーバカで!』


SK『もう少し頭使って行動しないから迷子になんだよっ！周りになんか目印になるもんないの？』


SJ『うーん…ビルがいっぱい』


成人になったんだからもう少し子供っぽい行動すんの控えろよって
呆れていたら

勢いよく玄関の扉が閉まる音がした。


俺の目の前にいるメンバーの人数は減ってない。
じゃぁ…


パッと後ろを振りかえると、さっきまでいたヌナの姿が消えていた


SK『あ…』


SJ『？ヒョン？何？』


SK『――いや、今から探しに行くからじっとしてろ』

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