INFINITE∞僕の初恋 ６章

どうしてここに？ ページ23

どうして高橋さんがこんなとこに？

もしかして…昨日の声の持ち主と一緒に…

嫌な事ばかり想像して頭の中をグルグルまわってる


高橋「○○テレビの方ですよね？この事は上にはもちろん通してらっしゃるんでしょうね？」


PD「な、なにを…っ！も、もちろんに決まってるじゃないか!!」


高橋「では今回こういうやり方をするということは会社の方針として受け止めて良いですね？」


PD「う…っ」


高橋「どうされましたか？上からの命令でこのようなパワハラ行為を行ったんですよね？」


支配人「お客さま、どうかなさいましたか？」


私達3人の間に入るようにやってきたホテルの支配人さん


高橋「あーいいとこに♪すみませんが警視庁の田坂さんに連絡取ってもらえますか？高橋と言えば伝わると思うので」


支配人「警視庁ですか…？」


PD「っ…!!」


PDの今井さんは警視庁という言葉を聞いた途端に顔色が青褪めていき

逃げるようにエレベーターの扉を閉めた


高橋「あーぁ逃げたか。すみません！電話はいいです(笑)」


支配人「さようですか？分かりました」


高橋「すみませんねー私どももすぐに帰りますから」


そう言うと私の腕を掴んだまま

ホテルのエントランスを出る


ロータリーに停車していた高橋さんの車の助手席に乗せられ

運転席に高橋さんが乗り込んで車は出発した


ラジオもCDの音楽も何も流れていない車内

高橋さんも何も喋らない

静寂した空間が

高橋さんから無言で責められてるみたいで辛くなって


涙がこぼれ落ちていた。


「…っ……」

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