INFINITE∞僕の初恋 ６章

いつもの部屋 ページ2

高橋さんは家に来て話をする時は
必ず仏間のある部屋でする。


何でいつもここ？


って一度聴いた事があった。


そしたら


きっとお父さんも男と2人きりだって知ったら心配すると思うから


ここからならお父さんも見ていられるだろ？って


どうしてこんなにも出来た男なんだろ…
だから好きなんだよね…


高橋「どうだ？調子は」


「はい、だいぶ普通に歩けるようになってきました」


高橋「そうか…なら良かった。実はな…お前も知ってるかもしれんが小西のことなんだが……」


重い口を開くようにゆっくりと朋美ちゃんの事を話し始めた高橋さん


朋美ちゃんのあまりのお姫様気取りに関係者から苦情がきていて


このままじゃINFINITEの日本での活動にも支障をきたす可能性がある


この情報が韓国事務所にまで伝わってしまったらしく


早急に対処してほしいって連絡が来たんだって


「――っで…私はどうしたら」


高橋「現場に復帰してほしい…」


ガシャーーンッ


「え…っ」
高橋「ん？」


ガラスでも割れたかのような音が部屋の外から聞こえて

襖を開けると

母が立っていた


「お母さん?!」


母「――高橋君…今の…話…本当？」


高橋「…っおばさん」


「!!お母さん足から血が…っ」


お母さんの足元には割れたビール瓶と中身、そしてグラスが散乱していた


母「まだ犯人だって捕まってないのに復帰だなんて…っ！また何かあったらどうするの?!」


高橋「大丈夫です！細心の注意を払いますから!!」


「お母さん傷の手当しよう？ね？…高橋さん…ごめんなさい。後で返事はしますので…今日は」


高橋「――わかった。…すまん」

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