4話 ページ5
次の日、担当医のおじいちゃん先生に高校に通いたいことを伝えると
医者「高校かい？うーんそうだね、菅原さんはこの4年間寝たきりの生活だったから筋力も体力も落ちているんだよね。だから最初は車椅子で生活することになるけど､､それでもいいのかい？」
「はい。それでも行きたいんです。お願いします。」
おじいちゃん先生は少し悩んだ後、今度は母に話しかける。
医者「菅原さんはまだ自由に歩けるほどの筋力はないので学校への送り迎えはご両親のどちらかが負担することになります。大丈夫ですか？」
母「Aがそうしたいっていうのなら私は全力で力になります。最近仕事は落ち着いてきたので大丈夫だと思います。」
医者「わかりました。高校に通うことを許可します。その代わり、何か異変を感じたらすぐに周りに知らせること。わかったね？」
「！！はい！ありがとうございます、！」
__________
母「それじゃあお母さん手続きとか色々あるから今日は帰るね。明日朝迎えに来るからお兄ちゃんと一緒に登校しなさい。」
「うん。お母さん、ありがとう」
母「いいのよ、後でお兄ちゃんも来ると思うから、安静にしてなさいね。それじゃあまたね」
そういうと母は病室を後にした。
勉強の予習などで暇を潰していると扉の方からノックが聞こえた。
「どうぞ」
菅原「A、調子はどうだー？安静にしてたか？」
「うん、お兄ちゃん、あのね！明日から私も烏野行けるって！」
菅原「！！！ほんとかー！よかったなぁ！学校で何かあったら言えよ〜お兄ちゃんが力になってやる！」
そう言いながらお兄ちゃんは私の頭をわしゃわしゃと撫でた。
「んっありがと、」
そのあとは私が寝ている間に起きた色んなことを話してくれた。
「じゃあお兄ちゃん、バレー部の副主将なんだ、すごい、！」
菅原「すごいだろ〜！まぁレギュラーは一年に取られちゃったんだけどな、」
そう言い放つお兄ちゃんの顔はどこか暗く見えた。けど、
「それでも、お兄ちゃんはバレー続けるんでしょ？私は、レギュラーじゃなくたって、全力で打ち込んできたバレーを続けてくれることが何より嬉しいよ。まぁ、私は寝てたからまだそんなにお兄ちゃんがバレーしてるの見れてないけど､､」
そう言うと、お兄ちゃんは泣きそうな顔をして私のことを抱きしめた。
菅原「ありがとなA、明日の朝、迎えに来るから準備して待ってろよ！」
「うん、また明日ね、！」
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作者名：音羽 | 作成日時：2024年3月28日 12時
