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錦戸サイド
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目の前で可愛らしく笑ってるA
2人でご飯なんて夢のまた夢みたいな話で
2年前、俺らが別れた原因は間違いなく俺で
4大に通ってた俺は、2年で専門学校を卒業して社会人になって働いてるAが眩しくて
俺が毎日のように大学の友達とつるんで遊んで
Aの会いたいって言葉を聞こえないふりしてて
絶対俺より大変なはずやのに、「亮くん忙しいから仕方ないね」なんて言わせて
そのうちAから
「会える期待ももうしたくないから、別れよう」
って言われた
そんなこと言われて気付いたって遅かったけど
俺は必死にしがみついて、別れたくないって伝えたけど
「ごめんね、お互いの邪魔しあうのはやめよう」
って、そう言われて、ああ俺邪魔してたんやって
知らん間に会わへんうちに、会ってないのにAの邪魔してたんやって
そう考えたらなんも言えへんくて
けどやっぱ別れてからは未練たらたらで
何回も章ちゃん達に会ったらいいのにって言われてたけど
学生のうちはよう会われへんって、
成長してから会わなあかんって思ってたら、俺ももう社会人なって半年
まあまだ半年やし、もっと頑張らなって思ってた矢先
丸山「最近通ってる美容室のお姉さんがめっちゃ可愛いねん！」
会社の同期のマルがなんの話の流れか忘れたけどそんなこと言うてきて
別になんとも思わんから適当に聞いてたら
丸山「えいとって美容室知ってる？俺ん家近いねんけどさあ」
って、店名聞いて、ん？って思って
そこって章ちゃんらの美容室やんな？ほんであっこ女の子のスタッフAしかおらんやんな？
って急に焦ってもうて
なんやそんな風にAんとこに通ってる男おるんやって
そう考えたらいてもたってもおらんくなって
柄にもなく章ちゃんに連絡して、Aに会いたいなんて言うてもうて
ほんなら章ちゃん喜んですばるくんらにも言うて話回ってて
なんやもうなるようなるかなんて思って今日を迎えた
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作者名：S | 作成日時：2023年11月4日 23時
