好きな人と元カレ (ページ28)

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丸山サイド

Aを家まで送り届けてとりあえず大倉に電話をする

大倉(もしもしマル？)

電話に出た大倉は走ってるのか息を切らしてた

丸山(大倉今何してんの？)

大倉(A探してる。電話繋がらんねんけど電源切ってるんかな)

僕に聞いてわかるって思ったんかな？(笑) エスパーなん？(笑)

丸山(何も聞きたくないから電源切ってるって言ってたで)

大倉(やっぱり、、、、てかなんでマル知ってるん？Aに会ったん？)

急にすごい勢いで質問してくる大倉。今更かい(笑)

丸山(会ったよ。話全部聞いた。大倉塾やったんとちゃうん？)

大倉(ちゃうねん！塾の休憩時間にちょうど花火上がるから行こうって言われて行ったらあの二人と会って、、)

丸山(ほんなら今向かうんAんとこやないとちゃう？なんの為に塾行ってるん？)

僕の言葉に黙り込んでしまった大倉

体育祭が終わった後大倉言っとってん

大倉「Aと同じ学校行ってまだ一緒に学生生活送りたい」って

大倉とAの学力の差知ってた僕と章ちゃんは驚いたけど大倉があまりにも真剣で、勉強嫌いな大倉が塾に行かしてもらえることになったって嬉しそうに言うてる姿見たら応援しようって、大倉ならいけるってほんまに思った

やからこそ

丸山(中途半端なんは僕が大倉の親友として許さんから。ちゃんと今日の分の勉強終わらし。集中出来ひんかもやけど頑張って。あと、Aの親友でもあるから、その女の子とちゃんと話してからやないとAと向き合うんも許さへん)

僕は大倉にそう言った

こんな説教できる立場じゃないやろうけど大好きな二人のためにお節介させて？

大倉(、、、うん。ありがとうマル。塾戻って勉強して、あの子と話して明日Aんとこ行く)

僕の言葉に大倉は文句言わずにそう言った

丸山(うん、大倉ならいけるで！がんばれ！)

大倉になら俺の伝えれんかった思い、Aにきっと受け取ってもらえるよ

大倉との電話を切った後、僕は自分の思いをかき消すように走って家まで帰った