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「戻さない、よ」
あまりにも大倉が真っ直ぐな目でこっちを見てくるから少し戸惑いながら答えてしまった。
私の言葉に大倉は「そっか」って言ったけどそれはいつもみたいに興味無さそうじゃなくて、何か考えこんでるみたいで
大倉「、、、行こっか」
少し何か言われるんじゃないかって期待してたのもおかしいくらい、さっきの顔付きとは真反対の笑顔で大倉にそう言われて、私は大倉の背中を追いかけて行くしかなかった
安田「大倉ー！Aー！」
少し歩くと安田が私たちを呼んでた
大倉「やすー！まるー！A！行くで！」
「え、うわ！」
ニヤって悪戯っ子みたいな笑顔でこっちを振り向いたかと思ったら私の腕を掴んで猛ダッシュする大倉
「ちょ、大倉まって！」
しんどいのはそりゃそうだけど、周りの目も痛いし何より腕掴まれて普通にドキドキ止まんない
丸山「おつかれー！ほんっま2人仲良しさんやね(笑)」
2人の元に着いた時には私たち2人は揃って息切らしてて、あれそんなに距離あったっけ？ってくらいしんどい
大倉「Aが遅いから！」
「は！？私のせい！？」
2人して息切らしながら言い合って安田と丸山に笑われて
" それでは次は、3年2組の団体演技です
その合図と共にペアの子と手を繋いで入場準備
大倉「ふはっ、緊張してる？」
「してない！」
またニヤっと笑ってからかってきた大倉を空いてる方の手で叩いたら、その手首を掴まれた
大倉「失敗してもええから楽しもな。ペアなってくれてありがとうな？これからもずっと一緒におってな」
ドキドキしながらも、またどうせからかわれるんだろうと思ったのに、まさかの言葉に私は固まってしまって
大倉「おい何してんの！(笑) いくで！」
音楽がなり始めても動かない私を引っ張りながら入場してく大倉
友達としてだって分かっててもあんな事言われて動じない人いる？
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作者名：S | 作成日時：2019年1月13日 15時
