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「えっと…今のは…?」
「あれはフロイド。オクタ寮の副寮長の双子だ」
「双子かぁ〜。ジェイド先輩に似てんのに性格真逆って感じ」
「そんなに人の名前出してもユウちゃんはわかんないでしょ、もう。ちゃんと説明しないと」

ケイト先輩の言う通り、私には誰が誰だか全くちんぷんかんぷんなので説明してもらうことにする。

「その前に自己紹介してなかったね」

アリア先輩は紅茶を1口含み、口を開く。

「俺はアリア・シュラナウダー。オクタ寮の3年生。よろしくね。その子は?」
「あっ、私はユウです…えと」

どう説明したものか、と悩んでいるとデュースの補足説明が入った。

「オンボロ寮に住んでる1年生です。魔法が使えなくて」
「ふうん、そうなんだ。で、君は?」
「デュース・スペード、ハーツラビュル寮の1年生です。こいつはエース・トラッポラ」

紹介された私とエースは頭を軽く下げる。
"魔法が使えない"という説明を軽く受け入れたことに若干の違和感を感じたが、そういう人なのだろう。

「で、さっきのあいつはフロイド…フロイド・リーチ。オクタの副寮長の双子だよ。よくこの部屋に来て寛いでくんだよ。鬱陶しいったら」

吐き捨てるように説明したアリア先輩に、エースが質問を投げかける。

「あの、イルカちゃんって言うのは…」
「オクタは元が水生生物の集まり。あいつはウツボだし、俺はイルカだから」
「水生生物…???」

普通に足が生えて生活しているロジックは理解できないが、まぁそういうことなのだろう…と無理やり納得することにする。
それにしても、フロイド先輩…アリア先輩に随分執着してたような…

「あいつには近づくなよ。何言われるか分かったものじゃない」

金魚くんと呼ばれていたリドル寮長が鋭く釘を刺す。

「あれ、そういえばリドル寮長は金魚…」
「人間だ!」

茶化すようなエースに、リドル寮長は真面目腐って怒鳴った。
笑いが輪の中で弾けた。

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徳川(プロフ) - ありがとうございます!名前の変更はこの話自体近々完結する予定なので出来るようにするつもりは無いです…すみません。続編的にフロイド多めに出す話も書こうかなって思ってるのでそちらは名前変更出来るようにします、そちらも読んでいただけると嬉しいです。 (2020年5月16日 12時) (レス) id: a86de972cd (このIDを非表示/違反報告)
リザ - はじめまして!リザと申し上げます!お話思わず全て読みました!とても良かったです!できれば、名前の変更ができるようになったら嬉しいですね! (2020年5月15日 20時) (レス) id: 957f187fe2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:徳川 | 作成日時:2020年5月2日 1時

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