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「間に合いましたか…良かった」

言いつついつの間にか私の隣にいた学園長はほっと一息をついた。


「リドル、落ち着けよ」

リドル寮長の隣に降り立った人影は決して大きくない、高くもないがよく通る声でリドル寮長に語りかける。

「せんぱっ…?!なんでここに、!」

「そこの学園長に呼ばれてね。リドルのために走ってきたよぉ、まぁ私優しいので?」

冗談めかして言葉を続けつつ、真顔でその人影はリドル寮長の肩に手を置いた。

「先輩…!!どうして…ッ!!!」

リドル寮長が悲痛にも聞こえる声で叫び、攻撃がぴたりと止んだ。

「今だ!」

一斉にエーデュースの反撃が始まり、リドル寮長は程なくしてかくりと膝をついた。



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「キミは大丈夫?」

謎の人の質問がエースに向けられたものだと一瞬遅れて理解し、隣にいたエースの腕を肘で小突く。

「えっ、あ、はい俺は大丈夫です…」

珍しくエースが敬語を使って応える。
敬語を使わなければならないような、そんな威厳が彼にはあった。
目は切れ長の黒目で、髪は相対的に白い。右側のひと房だけ淡い水色で、スタイルがすらりとよく背が高い。エースと大して変わらないかそれより少し高いくらい。

「なら良かった。じゃあ俺は帰るよ」

「もう帰るんですか…?」
「そうっすよ、久々に出てきたのに」

トレイ先輩とケイト先輩が何者かに話しかける。
話しぶりからして彼は3年生のようだが、ハーツラビュルの徽章は腕に着いていない。付いているのはオクタヴィネル寮のものだ。

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徳川(プロフ) - ありがとうございます!名前の変更はこの話自体近々完結する予定なので出来るようにするつもりは無いです…すみません。続編的にフロイド多めに出す話も書こうかなって思ってるのでそちらは名前変更出来るようにします、そちらも読んでいただけると嬉しいです。 (2020年5月16日 12時) (レス) id: a86de972cd (このIDを非表示/違反報告)
リザ - はじめまして!リザと申し上げます!お話思わず全て読みました!とても良かったです!できれば、名前の変更ができるようになったら嬉しいですね! (2020年5月15日 20時) (レス) id: 957f187fe2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:徳川 | 作成日時:2020年5月2日 1時

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