94話 ページ48
そしてあっという間にユースの合宿は終わりを迎えた
「お疲れ様でした」といった言葉から始まるよくある監督の言葉を聞いたあとは各自変える方向まで歩き出す
「そんじゃまたね」
「はい!!」
たまたま近くにいた影山に軽く手を上げてお別れを告げる。春高で対戦するかもしれない相手、でもまあ今は共にバレーをした"仲間"とでもいったものだ
「星海も春高で戦えるの楽しみにしてる」
ヘラリと笑って様子をうかがうように見る。僕たちは勝ち進まなければ対戦することはない。
もちろん僕たちは負けるつもりはないし、何なら優勝候補と言われている。かるい煽りだ
「なら初戦で負けるなよ」
「俺等が負けるわけ無いやろ!そっちこそ途中で負けんようにせいぜい頑張りぃ!」
僕の本心をはっきり口にした侑は想像通り喧嘩腰の星海とバチバチになっていたがそんなの僕には関係ない
「侑、行くよ」
ジャージの首の部分を引っ張るようにして体育館をあとにしたが、すぐに駅へは向かわなかった。
「自分ほんとに方向音痴やな、駅こっちやないで?」
「今駅行っても混んでるから空いてから行ったほうがいいじゃん」
人混みはつかれるから嫌いだ。ただでさえ疲れている今、更に疲れに行くのは本当に勘弁してほしい
97人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
香恋(プロフ) - Uさん» コメントありがとうございます!!そう言ってもらえてすごく嬉しいです!時々よくわからない表現が出てくるかもしれませんが今後ともぜひこの小説を楽しんで読んでもらえたら嬉しいです! (2022年10月24日 22時) (レス) id: fa5d44cc5a (このIDを非表示/違反報告)
U - 主くんの消えてしまいそうでありながらも逃げることができないという状況そのものや、心理描写が儚すぎて思わずコメントしてしまいました…!この作品ほど続きや終わりが気になるものに出会えたのは初めてです!素敵な作品を作ってくださりありがとうございます!!! (2022年10月24日 20時) (レス) id: 84c1c08764 (このIDを非表示/違反報告)
香恋(プロフ) - ウリンさん» ありがとうございます!そう言ってもらえて凄く嬉しいです!!ほぼ毎日更新できるように頑張ります! (2022年10月2日 22時) (レス) @page28 id: fa5d44cc5a (このIDを非表示/違反報告)
ウリン(プロフ) - さっ最高です…香恋さんの書く心情描写がリアル過ぎて物語に簡単に入り込めます…応援してます!更新ありがとうございます! (2022年10月2日 21時) (レス) id: 34bb7b30de (このIDを非表示/違反報告)
香恋(プロフ) - さーさん» コメントありがとうございます、そう言ってもらえてとても嬉しいです!!できる限り毎日更新できるように頑張るりますね (2022年9月17日 16時) (レス) id: fa5d44cc5a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:歌恋 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/suikahqd/
作成日時:2022年9月8日 23時