失敗人生

6話 ページ9

ダラダラとそこら辺の女子高生かのようにおしゃべりしながら歩くと案外あっさり家まで着く

女子高生かのようにダラダラと話をしていたが、内容は多分そこらの女子高生たちとは全く違うと思う

今日の北さんの1番怖かったシーンやバレーの話、侑の機嫌が部活の時とは比べ物にならないくらい良くなっているのを実感しながら歩いていた

ちなみに治は、合計で4個のおにぎりを部活後に食べた。

運動部だし、いっぱい食べるのはいいこと？かもしれないが、食べ過ぎはそこまでいいことでは無いだろう

教室でも馬鹿みたいにおにぎりを沢山食べてるし

「僕こっちだから、またねー」

軽く片手を肩より上くらいの高さで降ってみせる。

「おん、またあしたな」「ちゃんと飯食うんやぞ」

そんなことを言いながら手を振り帰っていく2人。その姿が見えなくなるまで僕は見送った

「何目線だよ」

先程治が言った「ちゃんと飯食うんやぞ」という言葉に今更ながらツッコミを入れる

たぶん治もボケで言ったつもりでは無いのだろうしわざわざツッコミをいれなくてもいいだろうとあの時咄嗟に判断した

2人の姿が1切見せなくなると暗い路地を1人で静かに歩いて家まで帰った

街灯の少ないこの道は夜空の明るさをより一層感じさせてくれる

影は僕一人の分だけ。このまま僕1人でどこかに消えてしまおうかなんて、そんなくだらないことを頭に浮かばた

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