星が輝いていた (ページ9)

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神様は2 ページ9

「あ、北やん。廊下で立ち止まってどないしたん?」

アランが廊下を歩いていると見慣れた後ろ姿に躊躇い無く話しかける

ぼーっと1人立ち止まっている北の両手には週末に行われる練習試合の要項が書かれたプリントの束

「あ、それ部活で渡すん？」

「おん。さっき先生から預かったんよ」

いつもと変わらない様子の北。だからこそアランはなぜ廊下で立ち止まっていたのか気になった

普段の北なら一人廊下で棒立ちするなんて考えられないのだ

「あれってAやない？Aの事見てたんか？」

曲がり角を曲がった先で聞こえてきたAの声にヒョコリと顔をのぞかせばクラスメイトと話すAの姿

「楽しそうに話しとるから俺が行ってビビらせたら悪いやろ」

「Aが？誰にビビるって？北にか？そなことあるわけ無いやろ」

笑いながら言うアランに北は表面上の笑顔を浮かべる

「Aもやけど、それよりも友達の方やよ」

そう。北は全部聞いてしまっていた

Aのクラスメイトが自身を悪く言ってるところも、Aがそれに対して怒ったことも

「まあ今はアランが居るしいつまでもこうしていられへんからなぁ」

そう言うと今までの会話は何もなかったかのようにA達がいる方へさっさと歩いて行く北

その姿を観てギョっとするAのクラスメイトに、北に愉快そうに話しかけるA