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「ほなまたな」

そう言い別れたのは今から数時間前の話

少し眠りながら兵庫県に帰れば駅まで迎えに来てくれているメンバーたちにAは何処か嬉しさを感じていた

「Aくん!おかえりぃ」

「試合見てたで相変わらずナイスプレーやな」

そんな事を各々がAに言いながら岐路をたどればあっという間に1人、2人と横を並んで歩くメンバーは減っていく

そうして最後にはAが1人になって家に着く

皆でいる時はもっと楽しかったはずなのに家に近づけば近づくほど足は重くなり、自然と歩くスピードも遅くなる

家につけば用意されている料理はいつもよりもタンパク質が多め。

「ただいま」

そう言えば帰ってくる「おかえりなさい」という母親の声に返事をせずに部屋まで上がって荷物を置いた

瞬間ドット押し寄せてきた疲れてに思わず眉を顰めそうになるがそんな暇はない

さっさと部屋に降りて家族とともに食卓を囲んだ

その後は何時もどおりのルーティンをして、コズケンとゲームをすべくネットゲームにログインをした

ギルメンは何人が既にログインしているようで、それなのに珍しくコズケンはその中にいない

Aよりもあとにゲームにログインすることなんてあまり無いことだからAは少し心配になる

「体調でも崩してしまったんやろか…?」

いくら考えても原因なんてわからない。聞こうにも連絡先も知らなければ顔も本名も知らない相手

(まあ別に他人何やし、何でもええかな)

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作者名:歌恋 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/suikahqd/  
作成日時:2023年4月27日 7時

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