星が輝いていた (ページ19)

今日:19 hit、昨日:1 hit、合計:13,875 hit

自信3 ページ19

「スターティングは以上のメンバーで。午後からは今のメンバー固定チームで試合形式の練習をするからそのつもりで」

監督が言った名前には当たり前のようにAや牛島、佐久早に古森、そして星海の名前。

「やっぱ古森くんレシーブ上手やなぁ」

「マジすか？Aさんに褒められるの嬉しいっすわ!」

明るいトーンの声に一瞬でコミュ力の高い陽キャタイプだと判断できる彼はすぐ横にいる負のオーラを纏っている佐久早とは正反対

「2人って仲ええよな、幼馴染みなんか？」

正反対な2人が案外気が合うというのも珍しい話ではないのかもしれないが何となく気になったAはそう尋ねた

「いや、従兄弟ってだけだけど。何でそんなこと気にすんの?」

「いや、仲良ぇ相棒って憧れあるだけやよ(。せやからそんなに警戒せんでも大丈夫やで?」

自分一人で強くなるためにバレーをしてきたAには相棒なんて存在しない

そこそこ上手い奴がトスを上げれば完璧なスパイクを打てる

誰かがレシーブを上げてくれさえさればスパイカーにきれいな放物線を描くトスを上げれる

だから相棒なんて必要無かった

「1人でやるバレーは退屈やから良い相棒は大切にしなあかんよ」

Aと肩を並べて切磋琢磨しあえる相手はこの世に存在するのか？

いや、いるはずがない。そもそもそんな存在が居てはならない

だってAは常にバレーにおいては1番にならなければならないから