星が輝いていた (ページ17)

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自信1 ページ17

「久しぶりだな、A」

背後から聞こえる声に振り返ればこの間の全国ぶりに見かける牛島の姿かたった

「牛若くんやん。めちゃ久し振りやなぁ、元気しとった?」

「ああ」

体育館に着き声をかけてきた牛島若利だか、話を広げる気はまるで無いと言わんばかりの返事にそこで2人の会話は終了

ただの沈黙がそのばに広がった

「そっちはどんな1年が入ってきたん?白鳥沢も全国常連やしさぞ上手い奴が入ってきたんやろ?」

沈黙後、少しして会話を振ったのはAの方だった

アップ前に軽いストレッチをしながら声をかければ、ほんの少し楽しそうな顔をして「あぁ」と一言

またこれで会話は終わりかとAは思った。

「今年こそ全国制覇するつもりだ」

「そか。でもうちも負けてへんで?」

頭に浮かぶ問題児の双子と角名、銀島の4人の姿にクスッとAは笑いをこぼした

「うちに来たんも未来のユース候補やよ」

そう牛島に告げればAはその場を後にする

何となく後輩を自慢したことを恥ずかしく思った。しかも相手が牛島であるから尚更だ

牛島の元を離れたあとは久々に会うユースメンバーに軽く挨拶をしたり雑談しながらアップをして監督が来るのを待った