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期待 ページ1
"日本が誇る神童、七星A!!"
そうデカデカと新聞の見出しに使われた言葉にAがスパイクを打つ瞬間の写真
日本の宝だとか色々言われてはその度に呆れ返る毎日だ
今までもこうやって新聞には乗ったことがあるから今更嬉しさなんてものは感じない
「流石Aやね!これでこそ私たちの息子やよ」
「そうだやな!Aには期待してるんよ」
ニコニコと笑顔俺に向けて話す両親に心底うんざりしてしまう俺は息子失格なのだろうか
「…おん」
食卓に並べられたスポーツ選手用に完璧に計算され尽くした栄養バランス満点の食事にAは今更何も感じない
最早Aにとってはそれが当たり前となっているのだ
部活はもう引退したが既に推薦で強豪校の稲荷崎高校に進学することはほぼ確定しているため周りより先に練習に参加させてもらっているA
今日も放課後に稲荷崎高校の練習に参加してきたところだった
その次の日も、さらに次の日も
中学を卒業するまでは周りの勉強を必死におこなってる人を他所にAは相変わらずバレーばかりの日々を送る
そんな変わらない日々を淡々と過ごしてAは推薦で稲荷崎高校に入学し、一年があっという間に経ち2年へと学年を進めた
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作者名：歌恋 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/suikahqd/
作成日時：2023年4月27日 7時
