俺の妹絶賛家出中。

8話―再度― ページ9

貴「え？何言ってんの、まだ日付変わってないじゃん。」


時計を指さすと時刻は11時だった。


それ言ったら兄さんだって日付代わっても
帰ってこない時だってあるのに。



中「んな事聞いてんじゃねぇよ。遅くなるんだったらなんで連絡しねぇんだ？」




貴「連絡しても反応しない時の方が多いじゃん。兄さん。」








中「今はそんな話してるんじゃねぇよ。手前はまだ未成年だろ？何でこんな時間迄ほっつき歩いているんだって聞いてんだよ。」









貴「別に私一応マフィアだし、マフィアに一般論なんか通用する訳」




ﾊﾟﾝｯ



また平手打ちされた。




叩かれた頬を押さえる。



中「マフィアがだァ？異能も経験も積んでねぇひよっこの癖に一丁前に肩書きを語るんじゃねぇよ。小娘。」







貴「……ｯ」







中「兎に角手前には罰として任務禁止と門限をつける。」




は？



貴「ちょｯ、何勝手に決めてるの！？」









中「勝手じゃねぇ。これは幹部命令だ。いいな。」






貴「それはいくら何でも、酷いよ！」







中「手前の為だ。A、分かれ。」







貴「〜っ！太宰さんならそんな風に言わないのに！兄さんじゃなくて太宰さんがお兄ちゃんだったら良かったのに！」






中「っ……。そうかよ、じゃあこの家出てって青鯖の所に行けばいいじゃねぇか！！。」



私の言った一言に一瞬顔を歪めたが
兄さんはすかさず言い返した。





貴「言われなくてもそうします！。兄さんと縁切れて私も精々するから！」



私は自分の部屋に駆け込み勢いよくドアを閉めた。

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