俺の妹絶賛家出中。

11話―逃走― ページ12

貴｢……はぁ、はぁ……｣

思いキャリーバッグを引きずりながら、
奴等を撒こうとするが思う様に撒けない。




このままだと連れ戻される……！




_______________


黒服｢いたか？｣




黒服｢駄目だ……見失った。｣




黒服｢ﾁｯ……！中原幹部にどう伝えれば……！｣


黒服｢落ち着け……そう遠くへは行ってない筈だ。｣





貴｢……｣


物陰に隠れながらなんとか奴等をやり過ごそうと様子を伺っていた。


よし……そのままあっちに行って……




？｢何してるのかな？おじょーさん♡よければこの私と一緒に心中を……。｣



貴｢……っ！！太宰さん！？｣




｢おや、Aちゃんじゃないか！今日は蛞蝓と一緒じゃないんだね。……こんなとこで何をしてるの？｣


声をかけてきたのは、兄さんの元相棒兼元最年少幹部の太宰さんだ。



貴方｢太宰さんこそこんなとこで何を

黒服｢あっちにはいなかった、こっちを探してみよう。｣


太宰さんに気を取られて、奴等の動向に気づかなかった……！



まずい……！






太宰｢……へぇ、なるほど｣

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