手前の全ては俺の物。

19話 ページ21

貴｢……ダメだ隠しきれないや。｣



髪の毛を下ろして隠そうとするが
見えてしまう。






貴｢寒い……何か着なきゃ……。｣


まだ服を着てないことに気づき、下着を探す。




下をみるとふるりと揺れた自分の胸




薄く色付いた先端が物欲しそうに硬くなっていた。



昨日自分の初めてを奪った男が、ねぶっていたのを思い出し、顔が赤くなる。




貴｢な、何してんの私……。｣




急いで下着をつけて服を着た。



パーカーを羽織るとドアからチャイムが鳴った。



パタタと玄関に向かうが、足枷で玄関までは届かなかった。




どうしようかと悩んでいたらがチャリと扉が開き、ビクリと肩を竦めた私は後ずさる。








貴｢だ……誰？ち、中也さんな、の？｣






ペタリペタリと足音を立てて近づいてきたのは









太｢こんなとこに……。Aちゃん……。｣









私の上司にして
中也さんの嫌悪する人……









貴｢太宰さん……！｣

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