シンデレラの靴なんざ願い下げだ馬鹿野郎２ 【東リべ】

靴が61足 ページ22

貴方side


あの後また戻って天竺に入る宣言をした後に特服が届くまでは待機との事。なんかデザインで揉めてたけどそんなのお構い無しに大勢の所に行くと、下っ端に呼び止められた。





『よう新入り！洗礼、受けるよな？』


｢俺今気分じゃないんですけど…(脇腹痛てぇし)｣


『知るかよやんぞ！』




上を見上げると焦ってる鶴蝶と竜胆が、お互いの上の立場の肩を叩いて必死だ。そりゃそうか、帰ろうとしてたらいきなりこんな大人数リンチ喰らいかけてんだもんね。





『逃げんじゃねぇよ！』


｢逃げてんじゃねぇよ集めてんの｣


『逃げながら考え事か！？』


｢あぁそうだよ。どう信頼を得ようかってな？｣


『チビ1人に何が出来んだか！』




蘭もイザナもこっちを向いた。望月は横目に見てる。それほど興味がないか？でも、こっからならアンタら全員特等席だ。





『何笑ってんだ』


｢人狼って知ってるか？｣


『あぁ…』


｢じゃあ教えてやるよひ弱な人間にもなれるし残酷な獣にもなれるってな！｣




痛みが酷かったのに今じゃアドレナリンドバドバで痛みを感じない。クラウチングスタートでさっきのやつをドロップキックした後、巨体を前みたいにフックで空を舞い蹴り落とした。




｢ほら来いよ。売ったのお前らだろ？｣





スイッチを切り替えて挑発すると突っ込んで来るやつを殴る、ドスなんかも持ってたけど蹴りのリーチですぐにドスは弾き飛ぶ。返り血？んなの今はどうでもいい。




｢手合わせ最近出来なかったから相手してくれんんだよな？生半可で来ると噛みちぎるぞ｣




疲れてんだよ。かかと落としにスクートポップスワイプと積み上がる山に悲鳴を上げる拳、途中から足技に変えてなぎ倒す。残り少人数になった位に『何者なんだ』と聞かれた、上を見上げると満足そうに笑うイザナ。他数名は驚きが大多数かなるほどな〜。




｢天竺所属、大神だよろしくな雑魚なセンパイ♡｣




ヒッと怯えるセンパイを顎を狙って蹴る。その後、せっかく新しくくれた服も、抹茶色のインナーカラーも返り血で真っ赤になってた。ため息をついてカンカンとさっき降りた階段を戻る。




｢なぁー服も髪も真っ赤になったんだけど、帰っていいか？｣


『いいよ。ちょうど特服の色も決めた』


｢何色？｣


『黒い赤かな？今の姿に似合うよ』


｢おー、んじゃ帰りマース｣



ん？アレ？女なのに血が似合うって遠回しにディスられた気がする…。

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