【名探偵コナン】シンデレラは影の道を選ぶ

【番外編】Ｃｈｒｉｓｔｍａｓ１　降谷side ページ5

今俺は、Aと一緒に、警察庁から少し離れた交差点にいる

なぜか今日俺たちは、風見や部下たちに追い出された


「最近降谷さんと工藤さんは働きすぎです！今日くらいは休んでください！」


と、言われてもな・・・・

普段、平和とはかけ離れた世界にいるから、どうすればいいのか、さすがに迷う


「ねえ、零くん。どうせなら久々に飲みに行かない？」

『・・・まあ、クリスマスだし。たまにはいいか』

「そうとなったら、どこのお店にいこうか。個室がいいよね？」

『でも、この日に予約もなしに行けるか？』


クリスマスだし。きっと、会社員やカップルたちがいるんじゃないのか？


「さあ？なかったら、私か零くんの家で飲めばいいじゃない」

『・・・お前、もう少し危機感と言うものを持て』


普通、男を宅飲みに誘うか？普通・・・


「大丈夫よ。零くんは酔った勢いで女性を抱くような人じゃないでしょ？」


信頼されてるのはいいが、男としてはどうかと思う

まあでも、久しぶりにAと飲むのも悪くないか・・・


『とにかく、歩こうか？』

「うん」


そうして、色とりどりのイルミネーションで飾られた通りを二人並んで歩いた

青や白や緑に輝くイルミネーションを眺めながら、良さそうな店を探す

今は夕方の六時頃だなと、腕時計で時間を確認しようとしたが、壊れてしまったのを思い出した


「おい、あれ降谷と弥奈ちゃんじゃねえか？」

「あ、ほんとだ。おーい、弥奈ちゃーん！」


声がしたほうを見ると、しばらく会っていない友人たちがいた

松田に萩原に伊達


「久し振りだな、降谷に弥奈ちゃん」

「たくっ、お前らたまにはメールの返事くらい出しやがれ」

「どうだ、これから俺ら飲みに行くんだが、緑川も誘って六人で行こうぜ？」


俺らに文句を言う松田と萩原とは違い、伊達が誘ってきた

すると、松田たちが向かってきた正反対の方向から、声が聞こえた


「なあ、あれって神崎じゃないか？神崎弥奈」

「え？なにいって・・・ほんとだ！弥奈ちゃんだ！」

「いつの間にフランスから帰国してたんだ？」


そこには、Aと同い年くらいの奴らがいた

どこかでみたことがあるような面々だが、思い出せない

思わずAのほうをみると、声がした方向を見て、めんどうそうな顔をしていた


『誰なんだ？』

「・・・中学の時の塾仲間」


ああ、あの好奇心旺盛な子たちか

【番外編】Ｃｈｒｉｓｔｍａｓ２　降谷side→←Episode93　「問題点」

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