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53. ページ9

気がつけば、家にいて。







ソウルを出たのは夕方だったのに、家に着く頃には空にお月様がのぼっていた。






どうやって帰ってきたのか…ほとんど覚えていない。






お医者様に言われた言葉…







《後遺症は…残ると思いますが》


《手術で取り除くしか、方法はありません》








手術とか、病気とか。






そんなの、自分には無縁の世界だと思っていた。





未だに半信半疑な部分もあるけど、





「っ…、ぃたっ………」







襲ってくる頭痛に、それは夢ではないのだと思い知らされる。








手術…か。




手術自体は、別に怖いわけではない。




ただ、





《記憶力に影響が出るのは、ほぼ間違いないかと》





お医者様が言ったその言葉が引っかかる。




それって…





ママ《Aちゃん♪ 今日もありがとう♪》




リヨン《A〜! ご飯行こっ♪》




大切な人達のことも…忘れちゃうってことなの?







走馬灯のように、頭の中を大好きな人達の笑顔がよぎる。







スンリ《Aヌナって、韓国語上手だね!》




ジヨン《おかえり、A》






やだ……やだよ。





みんなのこと…忘れちゃうなんて。






「ジヨ……会いたい…っ…」





涙しながら呟いた自分の独り言に、ハッとした。




ジヨンに…会いたい。




こんな時、1番に思いつくのは彼の人の顔で。




やっぱりわたしは、彼のことが大好きで…


忘れることなんて出来ないんだと、胸の奥底にしまっていた気持ちに気付かされた。






真っ暗な部屋に1人でいると、余計に孤独を感じるから。





早く朝になってほしい…陽の光を浴びたい。






そう思っていたのに、こんな時に限って夜は長かった。

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設定タグ:BIGBANG , 恋愛 , K-POP   
作品ジャンル:恋愛
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ÑoëL(プロフ) - 雪ノ宮深音さん» ハッ!外すの忘れてました(;;)ありがとうございます! (2017年12月9日 21時) (レス) id: 148b97988e (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ宮深音(プロフ) - 実在する人物なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ!違反報告されます。 (2017年12月9日 19時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ÑoëL | 作成日時:2017年12月9日 4時

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