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92. side GD ページ48

『A?どうしたんだよ…A!』





医師「待ってくださいジヨンさん!」






駆け寄ろうとする俺を、医師が止めた。








『どうなってんだよ…なぁ!?Aは!?』






目の前にいるAが苦しそうにしているのに、
俺を見て止まったまま、何も処置を施さない医師にイラつく俺。






医師「我々も何が起きているのかハッキリわかりませんが…Aさんは……間もなく…」





間もなく?


何だよそれ?


なあ、意味わかんねぇから。






『待てよ、A苦しそうにしてんだろ!?助けねぇのかよ!?』





医師「これは死戦期呼吸です……心肺停止後に起こる現象で…」






しんぱい……ていしご?







何だよそれ?心臓が止まってるってことか?




は?何で?

昨日あんなに元気だっただろ…?







頭が真っ白とはこの事か。




医師が話す言葉は、理解できるはずなのに
頭がついていかなくて。






『何だよそれ…Aはどうなるんだよ…っ』







医師「最善を尽くしましたが…側に、いてあげてください」





そうとだけ言って、医師は部屋から出て行った。




看護師達も、AEDを片付け、Aの服を戻してその場から去って行った。






Aに近づくと、先ほどまでの苦しそうな呼吸はしていない。





『A…?』





眠っているかのような、綺麗な顔のAは、
声を掛ければ目を覚ますと……そう思えたのに。





そっと手を握ると、少し冷たい手。






術後の時のような、温かさはなくて。





『A……なぁ、起きろって』





声が震えて、Aの手に透明な雫が落ちた。

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設定タグ:BIGBANG , 恋愛 , K-POP   
作品ジャンル:恋愛
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ÑoëL(プロフ) - 雪ノ宮深音さん» ハッ!外すの忘れてました(;;)ありがとうございます! (2017年12月9日 21時) (レス) id: 148b97988e (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ宮深音(プロフ) - 実在する人物なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ!違反報告されます。 (2017年12月9日 19時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ÑoëL | 作成日時:2017年12月9日 4時

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