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「ここじゃ詳しい検査が出来ないので、大きい病院に行ってください。紹介状書いておくので」
こちらにある小さな病院へ行ってみたけど、お医者様からはそんな言葉が返ってきた。
設備の問題…とかかな?
とにかく、原因はよく分からないままなので、都市部にある大きい総合病院に行くことになった。
"ソウル峨山病院"
紹介状にはその病院へ行くようにと書かれていて。
ソウルって………勘弁してよ。
行きたくない…そう思ったけど、行くしかない。
「こんにちは」
ママ「あらAちゃん。どうしたの? 今日は病院に行くって……」
「行ってみたんですが…大きい病院に行けと言われて。ソウルの方に…」
ソウルに行くとなると、また別日に行くしかないので、ママに仕事の休みをもらいに来たのだ。
ママ「あら…そうなの。Aちゃんの体調に関わることだもの、明日にでも行ってらっしゃい? お店の方は大丈夫だから」
「すみません…本当にありがとうございます」
ママ「そんな悲しい顔しないで? Aちゃんにはいつでも笑ってて欲しいわ♪ お店のことは任せて、安心して行っておいでね」
ホント、ここに来てよかった。
こんな優しいママとオーナーに支えられて、わたしってなんて幸せ者なんだろう。
無事仕事の休みをもらったわたしは、家に帰ってきてふと考える。
ソウル…か。懐かしいな。
わたし、ソウルに行ったら…泣いてしまわないかな。
ジヨンの面影を…探してしまわないかな。
どこにいたって、何をしていたって、ふと思い出すのはいつもジヨンのこと。
「あぁ〜もう!体調悪くなる前に寝よう」
あれこれ考えたって、いつも気分が沈むだけ。
さっさとシャワーを浴びて、明日のソウル行きに備えて早めにベッドへ潜り込んだ。
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ÑoëL(プロフ) - 雪ノ宮深音さん» ハッ!外すの忘れてました(;;)ありがとうございます! (2017年12月9日 21時) (レス) id: 148b97988e (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ宮深音(プロフ) - 実在する人物なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ!違反報告されます。 (2017年12月9日 19時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ÑoëL | 作成日時:2017年12月9日 4時