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67. side GD ページ23

それから俺は、仕事の合間や休みの日に、Aのいる病室に顔を出すようになった。







手術から3日。




相変わらず、Aは穏やかに眠っている。






いつか…目を覚ましてくれると信じているけど。




不安になることが、ないわけじゃない。






『…A、起きて。また…俺の名前呼んでよ』






今日もまた、眠るAに話しかける。




こうやって話しかけていたら、いつか本当に目を覚まして返事をしてくれるんじゃないかって…そんな気がしたから。








眠るAの手をそっと握る。




少し冷たくて、でも、柔らかい手。






この手で早く俺の手を握り返して欲しいと…何度思っただろう。








『また来るね、A』






そう言って病室を後にした。







次の日も、また次の日も。






時間を見つけては、1日に1度、必ずAに会いに来るようにしていた。




そんな生活が続いて、もうすぐ1ヶ月。







『A、おはよ』





今日は1日オフで、朝早めにAのところに来た。







そんな俺とAのもとに、Aの担当医がやってきて。





医者「ジヨンさん、おはようございます。Aさんのことについて少々お話がございまして」




俺にそう、話しかけてきた。




『はい…なんでしょうか?』






医者「実は、手術の前にAさんと、術後のことを相談してありまして。手術の後に、目を覚まさなかった場合の対応のことを…」





そう言って、眠るAをチラリと見て、また視線を俺に戻した。





嫌な予感がした。






『それで…?』




医者「Aさんは、自分が植物状態、またはそれに近い状態になった場合は……安楽死を、望んでいました」






『あ…あんらく…し…?』






医者「Aさんは、臓器提供の意思表示もされていて、自分がもしもう2度と目を覚まさないことがわかったら、それに役立てて欲しいと…。目を覚まさないと判断する期間は、眠りについてから…1ヶ月」





『いっ、1ヶ月って…』




医者「ええ…手術からもうすぐ1ヶ月が経ちます。このまま目を覚まさなければ…『嫌です』」






最悪な言葉を聞きたくなくて。

話し続ける医者の言葉を、強い口調で遮った。

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設定タグ:BIGBANG , 恋愛 , K-POP   
作品ジャンル:恋愛
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ÑoëL(プロフ) - 雪ノ宮深音さん» ハッ!外すの忘れてました(;;)ありがとうございます! (2017年12月9日 21時) (レス) id: 148b97988e (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ宮深音(プロフ) - 実在する人物なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ!違反報告されます。 (2017年12月9日 19時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ÑoëL | 作成日時:2017年12月9日 4時

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